年末のある日、私の友達(別名、成金しゃちょー(みなオジが勝手に呼んでいる))と飲みに行った時の事、「今付けている腕時計が壊れたので、カッコいいおススメの時計を教えてくれない?」という話題になりました。その後、自分が付けているロレックスの時計の話になり、どういうわけか(経緯省略しすぎ!!)、なぜか私がもう1本買おうという、謎の購入表明をさせられて店を出てきました。
酒の席ですし、本来そんな約束は無視というか戯言の範疇なんですが、今年のみなオジブログは不動産と法律以外にもワクワクと雑学もどんどん取り入れていくぞ!という、謎の決意表明をしていたことを思い出し、成金しゃちょ―との約束とか無関係に何か面白い事やってやろう!ということで購入しようと思ったのです。
元々、ロレックスは独身時代に欲しい時計No,1で多少知識も持っていましたし、ここ数年のロレックスの注目が以上に高まって(入手困難で中古市場がドえらいことになって)いるという情報も知っていた為、無味乾燥なみなオジの心の活性化に役立ってくれるのではないかという期待もあり、貴重なモデルでも買ったろうかいと自分を煽ってみたというのが正直なところです。この前も、ネットニュースに「ロレックスマラソン、争奪戦」なるワードが踊っていたので、そんな訳わからん祭りに参加したいという、野次馬根性的な理由でもありました。
「申し訳ございません、ただいま在庫を切らしておりまして……」
昨年12月中旬。大阪市内の正規店をのぞくと、次々と訪れるお客に店員が頭を下げていた。お客が求めているのは、高い防水性能やストップウォッチの機能がついた「プロフェッショナルウォッチ」のステンレス製のモデル。貴金属や宝石をあしらったモデルやシンプルな「ドレスウォッチ」を圧倒する人気だ。かつては、以前から手に入りにくかった「コスモグラフ デイトナ」以外はショーケースに並んでいたが、ここ数年はすっかりみかけなくなった。一方、大阪・心斎橋や東京・上野の並行輸入店では、入手困難なはずのモデルがずらり。ただし価格は正規店の2倍ほど。例えば未使用品の買い取りもしているある店では、定価130万円台のモデルが300万円超、90万円台のものは160万円ほどといったぐあいだ。高すぎるようにもみえるが、この店の従業員は「人気モデルは結構な勢いで売れる」と話す。
引用元:朝日新聞デジタル 2020年12月30日より
目次
購入(マラソン)の目的
マラソンの目的としては、もはや成金しゃちょ―との話はもはやどうでも良くなっており、若い頃のロレックス熱が再び高まってきたという事につきます。みなオジは子供のころから、キン消しや、ビックリマンチョコのシールなどの収集が好きだったこともあり、童心に帰って、少し贅沢な収集癖を満たしたいなと考えたのです。
あとは、単純に暇だったんでしょうね。いい年して暇だという事がバレるのは結構恥ずかしいですが、事実ですからしょうがない。(その反面、自宅から六本木、銀座、日本橋などの正規店が近い(から疲れないだろう)という、ヘタレな動機も同居していたりもします…)
ただ、店を回るというのも無機質というか芸がないので、マラソンしながら以下の様な情報収集もして、有益な情報は皆さんに共有したいと思います。
・ロレックスの資産価値の検証(相場観) ・「ロレックスマラソン」と言われる過酷なレースを実況(心情の吐露含む) ・超人気モデルをゲットできるか(テクニック論) ・面白い店員さん(ライバル客、転売人っぽい人) その他、マラソンを通じて得た情報の提供(つまり、ブログのネタ) |
マラソンすると言ったものの…
軽ーいノリで「ロレックスマラソン」をするとはいったものの、何の準備もせずにこの過酷なレースに挑むのはあまりに軽率です。(先に、言っておきますが、みなオジは時計はロレックスを付けていますが、そこまで深い造詣を持っているわけでもなく、当然ロレマラの経験もありません。)
まず、マラソンをするには、「ゴール」地点を決めなくてはいけません。ロレックスは日本人には名の知れた時計ブランドですが、当然モデルによって入手難易度には開きがあります。当然、正規店にいつも並んでいるモデルなら、マラソンするまでもありません。まずは、ロレマラの現状の説明と今回の設定するルールを書きましょう。
ロレックスマラソンとは?
まずは、言葉の定義を確認しましょう。(時計に興味のない妻は、本当にマラソンする事だと思っていたようです。)他のサイトの定義によると、以下の通りです。
「ロレックスマラソン」は、ロレックス正規店舗で正規在庫を求め、欲しいモデルを探すことを指していますが、入手困難度が高いモデルなどを探し回って店舗を巡る様子が「マラソン」を連想させることからこのように呼ばれています。「デイトナマラソン」はその名の通り、デイトナを求めて正規販売店を巡ることを指しています。 |
ちなみに「デイトナ」とは、ロレックスのなかで一番入手困難と言われる、スポーツモデルともいわれる「プロフェッショナルモデル」にカテゴライズされた最高峰モデルです。
ロレックスマラソンの設定ルール
・期間を区切らない(必ず1本購入するまで辞めない) ・真面目(紳士的)にやる、あきらめない、泣かない ・ズルをしない(正規店だけを回る、金で解決しない)←コレ、結構重要! |
目標モデルをどうするか
どれを購入の目標にするかが一番悩ましい問題ですね。なぜなら、目標を拡げればその分完走確率は上がりますし、難易度が低ければあっさりと(特段のドラマやエピソードもなく)終了してしまうからです。とはいえ、下手に一つに絞ると死ぬまで購入できなさそうな気もするので、一旦この様に設定しようと思います(状況により、変更します)。
・新品を正規店で購入する ・プロフェッショナルモデル全般(素材・文字盤色はこだわらず)※本当は入手困難な「ステンレスモデル」が欲しい… ・予算100~200万円 |
さて、いざマラソンをしてみようと思ったものの、マラソンの仕方が全く分かりません。一般的な知識は人から聞いた話や、ネットで仕入れた内容であるのですが、いざ自分でやってみるのは勝手が異なるものです。
一応、上記をターゲットに設定しましたが、ブログネタ的にもう少し絞ってワクワク感を出したいなという事で、第一候補(高嶺の花)は「116500LN コスモグラフ デイトナ(通称デイトナ)」と定めました。皆さんから「無謀!無理だよー!、わきまえろ。」等という声も聞こえてきそうですが、目標を立てるだけならタダですし、そのくらい高い目標にしとかないと、結果的に普通のデイトジャストを購入してしまいそうで怖いという事で、企画のグダグダ化へのけん制として敢えて厳しい目標を設定しました。
ロレックス デイトナ(今回のターゲット)とは?
ロレックスに詳しい人なら知っている通り、デイトナは、正規店では入手困難モデルとして有名で並行店(正規店ではない時計屋)では定価より100~200万以上も高く売っているモデル(素材によりますが)です。過去に購入した際も購入候補には入れていましたが、やはり、手っ取り早くキムタクになりたかったことと(下の段落説明のとおり。つまり、エクスプローラーⅠが欲しかった)、単純に予算が足りなかったことで、別のモデルを購入していました。
そんなデイトナですが、以前は正規店でも見かけたモデルだったらしいのですが今では、都市伝説となるくらい入手困難なモデルの代表格となっています。もちろん、金に糸目をつけなければプレミア価格で買うことはできますが、それは何か違うだろ~という、意外にもピュアな気持ちが働き、正規店での購入に拘りたいと思います。
カッコいいかどうかは人の感性それぞれだと思いますのであえて触れませんが、ロレックスに共通する魅力としては、「頑丈(メンテナンス体制がしっかりしている)」「飽きがこないデザイン」だと考えています。実際に、みなオジはロレックスを数本所有していますが、新しいものを買ったからと言って他のモデルは付けないかと言えば全くそんなことはなく、シーンに合わせてチョイスしています。
また、上記の強みがロレックスの確固たるブランドを築き、日本を始め世界中で中古市場を支えたことから、結果として「資産性」を維持し、これからも更に高まると思われます。例えば今回の、デイトナ(黒文字盤)を例にとると、現行モデルは2021年1月現在で定価 ¥1,387,100(税込)ですが、中古販売価格 ¥2,989,850(税込) となっています。
巷ではビットコインとかの仮想通貨が、信じられない様な勢いで価値が高騰していますが、現物の動産(しかも他人の手垢や小傷がついた中古品)が2倍以上で取引されているというのは、それ以上の衝撃です。
転売屋のターゲットに
この様な状況だからこそ、「転売ヤー」の出番というわけで、彼らの存在によりロレックスの価値を更に高めていると言えます。まあ、私のように使用目的で購入しようという者にとっては迷惑極まりない存在ではありますが…
ロレックスと私
時計と言えばスイス。スイスと言えばロレックス(?)という事で日本人にはなじみのあるブランドでしょう。また、みなオジ家との関係で言うと、ロレックスは父親が付けていた時計で、当時学生だったみなオジも漠然とかっこいいなと思っていました。
また、世間的にはキムタクがトレンディイドラマでロレックスの「エクスプローラーⅠ」というモデルを付けいたことで、ちょっとしたブームとなったことは時計に詳しくない人でも知っていたかと思います。ミーハーだったみなオジもこれを身に付ければ俺もキムタクになれる(フジテレビの月9ドラマ、「ラブジェネレーション」…懐かしいですね~)と、そんな不純な動機で中古を手に入れようと当時少ない給料で必死に貯金していたものです。
みんな、マラソンしてる?
人はなぜマラソンをするのでしょうか(哲学者風)。上述の通り、はっきり言って、転売目的です。前述の通り、マラソンの最高峰であるデイトナは、定価(約130万円)に対し、買取店では300万円以上で買い取ってもらえます。ゆえに転売ヤーがこぞって買い漁っていくのです。はっきり言って象牙を密漁する象のアフリカのハンター状態です。海外の観光客がコロナ禍で減りアジアをはじめとする外国人観光客が買い付けるケースは減っていますが、まだまだ日本人ハンターが目を光らせている状況です。
また、年末もTVでロレックスの特集がバラエティで組まれていたこともあり、店頭の問合せも増えているようです。(デイトナで1日に80件くらいの問合せがあるようです…)注目を浴びるのは良い事ですが、正直、店員さんもいい迷惑ですね。
2月26日の「マツコ会議」は、ヴィンテージ・ロレックスにハマる人たちと中継!海外セレブをはじめとした愛用者が多いロレックス。2017年のニューヨークオークションでは、ポール・ニューマンがつけていた時計が20億円で落札されたという逸話も。
中継先のロレックス専門店では、30年間で60本購入しているロレックスマニアの家族や、ロレックス愛好家の経営者たちが登場。購入時に90万円だったモデルが現在は130万円、購入時に200万円だった「赤サブ」と呼ばれる最初期のモデルが現在は500万円と、価格が上がり続けている実態が明らかに!高級モデルをいくつも所有する愛好家は、その魅力を「ロレックスって現金に近い価値がある」と語る。
引用:日本テレビホームページより引用
あーあ、「ロレックスって現金に近い価値がある」って。言っちゃったよ、こんなこと言ったら、そりゃ、お祭りになりますよ(ため息)。
新型コロナウイルスが与える影響は?
TVでの特集は一時の盛り上がりに過ぎないでしょうけど、ロレックスって不況とか、景気の変動には強いのでしょうか。いきなり、マラソンに突っ込むのも無策なので、準備運動代わりに関連のお店でヒアリングしてきました。(変なところで慎重なみなオジです。)
市場全般の動き
コロナで行き場の失ったお金が投資や買い物(ロレックス含む)に行くというのは、どうやら本当らしいです。大きなくくりで言えば、ロレックスも実用性のある投資商品であるとも言えます。(ただし、価格に影響を与えるほどかと言えば疑問ですが。)
新品市場
コロナ禍で昨年は工場の生産ラインがストップしていたとのことで、ただでさえ少ないスポーツ系ロレックスが更に供給が絞られたという話を聞きました。
中古市場
一方でコロナの影響で収入が減って、生活費を捻出する為、泣く泣く買取店に売却したことで中古市場に出回ったケースもそれなりにあるようです。実際、情報収集のために買取店で話をしましたが一時期品薄だったスポーツモデルが結構店頭に並べられていました。実際、店によってダブついた在庫はまちまちですが、予想以上に弾数はあるような印象を受けました。
とにかく、ロレックスは株式と同じで、上がり下がりを繰り返していますので、需給バランス・新作の発表等様々な要素が影響し、同じ時期でもモデルによって全く評価が異なってきます。
既に数本所有している立場から、ロレックスとの付き合い方を言わせてもらえば、未使用で大切に保管するよりも、ガンガン普段使いして、数10年くらいしてから、値が付いていたらラッキー程度に売るくらいのふわっとした所有をしておけばいいのではないかと思います。(1円でも高く売ろうと、毎日相場とにらめっこしていてもしょうがないですし、そういう感覚で購入するならばロレックスではなく、株式や投資信託でも買った方が確実でしょう。)
みなオジのバイブル
久々に、ロレックスを購入するので若干知識面のアップデートが必要でした。ロレックス関連の書籍は豊富にありますが、こちらを一読すれば大体はカバーできます。店員さんとの会話も弾むこと間違いなし!
随時報告します
狙っているモデルから考えても、多分、簡単には手に入らないと思います。完走までに3か月(甘いかなー?)くらいは覚悟していますが、定期的に状況報告をしたいと思います。その他にも、マラソンするに当たって有益な情報があれば、それらもゆるーくお伝えできればと思います!皆さんも期待しないで、見守ってください。