不動産の決済や財産管理業務を行っていると、中にはとんでもない資産家に巡り合うことがあります。私自身そこそこ余裕が出てきたかなァ、と己惚れていましたが彼らの様な本物を見るとそんな思いがこっぱずかしく感じるくらいです。
みなオジの事はさて置き、お金に恵まれている人を多く見てきていると、だんだん彼らに共通点があるのではないかと思う様になりました。今回は、「みなオジは見た!金持ちの生態3選」で行きたいと思います。
目次
特徴その1 怒らないけど厳しい
お金持ちは感情の起伏のコントロールが上手です。ビジネスパートナーとして仕事を一緒に行って、こちらに落ち度があった時は「しっかりお願いしますよ」等と、お叱りはあっても声を荒げたり、グチグチとしつこく言って来ることはありません。ペーペー(小者)も怒りませんが、それは自分に自信が無いからである意味当たり前なのですが、裕福な人で権力をもっている人は、怒る機会も怒る対象も増える筈なのに滅多に怒りません。むしろ、会社であれば部長~課長クラスや私の様な小金持ちの個人事業主等はキャンキャンとよく怒る様な気がします。
下記はステータス別に怒りの傾向に分別した通称「タイプ別怒り一覧表」です。ここで「甘い」と「寛容」の違いが曲者で、お金持ちは激怒しないものの、能力的に及ばなかったりミスをしたときのこちら側の対応次第では縁を切られます。そういう意味で「寛容」というのは、ある意味怒られるよりも厳しい結果となりがちです。
属性 | 特徴 |
①バカな輩(クレーマーとか) | 自分に優しく他人には厳しい |
②ペーペー | 自分にも他人にも甘い |
③中堅 | 自分にも他人にも厳しい(稀に自分にだけ優しい人も) |
④お金持ち | 自分には厳しく、他人には寛容(自分にも他人にも寛容な人も多い) |
お金持ちには取り巻きや隙あらば近づきたい人が大勢いるので、敢えて使えない人とお付き合いする必要が無いのです。新たな人脈が無いからか、人が寄り付かない人ほど訳の分からない所で凄く怒られるものの、中々関係を切られることがありません。見積りが高いというんだったらさっさと安い会社に乗り換えればいいのに「企業努力が足りない」とかなんとか嫌味を言われて、再見積もりを求めてきた某メーカーの課長をふと思い出しました。
これが「金持ち喧嘩せず」という事なんでしょうね。
信頼や信用を重視する
逆にお金持ちは自分に対しては厳しい傾向にあります。つまり自分が行っている事は、他人からもされる恐れがある事を知っているので、何かを依頼されたときに信用を失う様な事は絶対行いませんし、タダで何かをお願いするという事もしないでしょう。
稀に自分にも甘いお金持ちがいるのですが、そういう人は地主の様な殿様商売をやっている人や親から地位(2世議員)や資産(2代目のボンボン社長)を受け継いだような他人から当然に与えられてきた人に多い傾向があります。
特徴その2 ケチだけど…
特徴の2つ目は、お金持ちほど「ケチ」な人が多いです。もちろん、金遣いの荒い金持ちもいますが、根底にあるのは間違いなくケチだという事です。
ただし、ただのケチではないというのがお金持ちのお金持ちたる所以であって、お金を投下すべきところでは惜しみなくお金を使います。特に勝ち目の高い投資案件だったり経験を得る様なモノや自分に対する投資というものには積極的です。
ZOZOの創始者の前澤さんの宇宙旅行が良い例で、費用総額100億円掛かったそうですが、彼の総資産を考えるなら、これは決して金持ちの道楽ではなく、これからの人生に非常に意義のある経験だと思います。過去ブログの「投資家の桐谷さんから老後不幸を学ぶ」でも言いましたが、お金は墓場には持っていけないので、余らせるくらいなら自分しかできない経験をするために使うべきだと思います。必ずその経験は自分に跳ね返ってくるはずです。
関連過去ブログ:投資家の桐谷さんから老後不幸を学ぶは→コチラ
ZOZO創業者・前沢さんの宇宙旅行は格差社会を象徴!?
ZOZO(ゾゾ)創業者の前沢友作さんが12日間の宇宙旅行を終えて地球に帰ってきた。日本の民間人として初めて国際宇宙ステーション(ISS)に滞在し、その費用は100億円とも言われる。「金持ちの道楽」と批判はあったが、「いつかは自分も」と夢を膨らませた人もいるだろう。旅行をはじめ、宇宙ビジネスは、どこまで進んでいるのか。
引用元:東京新聞TokyoWeb2021年12月21日 17時00分配信
先程、金遣いの荒い金持ちもいると言いましたが、もしかするとそのお金は他人にとっては無駄な支出だな~と見えるだけで、その人にとっては必要な支出だったのかも知れません(いわゆる視座が違うというだけの話)。銀座の高級クラブで豪遊しているだけに見えて、お得意様への接待なのかもしれませんし、そこで使ったお金以上のリターンがあると踏んでの事かも知れません。(経費処理的な判断もできるというのもあるのでしょう)
意味のないモノには1銭たりとて使わない徹底ぶり
逆に言うと、お金持ちは意味のないモノ、価値のないモノには安くても「1銭」たりとて使いません。これは、庶民のみなオジでも共感できるポイントですね。自分の趣味でない服が格安セールで100円で売られたり、ポイントカードが10倍デーだからと言って、普段買う以上に買ったりするのは、いずれ使うものなら良いですがそれ以外のものならば不要ですよね。
特徴その3 「時間を買う」という感覚で金を使える
経営者はこの感覚に共感できる人が多いでしょう。つまり、(人間でもできる)作業をするのに機械(パソコンなどの汎用的なモノでも良いです)が100万円で売られていたとしても、その機械が自分が1日かけて行う仕事を代わりに行ってくれるのであれば、その人が1日に5万円を生み出せる価値があるのなら20日で元が取れるので、導入しようと即断できるというものです。
お金がない人は、手元にお金が無いという理由で、その判断が鈍ったり、判断に時間がかかってチャンスを逃がしてしまいがちです。時間はスピードと読み替える事ができ、手元にお金がないのであれば、融資を受けてでも購入するべきなのです。またその機械を使いこなす人が周りにいないのであれば、それを学ぶために学校に行くか、習熟に時間がかかりそうなら、いっそのことその機械を使える人をオペレーターとして雇ってしまえばいいのです。
まさに「時は金なり」です。
普段の生活にも通じる考え方
この様な例を挙げると、「こんなのは会社を経営しているような限られた(上流の)人の話で庶民である自分達には縁のない話だ!」という人もいるでしょう。しかし、この考え方は我々の様な一般庶民にも通じる話なのです。
例えば主婦であれば、安売りセールを狙って、スーパーを3件くらいハシゴする人がいますが、遠くのスーパーにプラス30分かけて500円浮かせるくらいなら、時給1500円の副業を行った方が効率的ですし、何だったら無給のボランティアにその時間を費やした方がその後の人生にとって有益かも知れません。スーパーのハシゴが日ごろの運動不足解消の為というのなら止めませんけどね。
また、資格試験の勉強を資格予備校の通学にかかるお金を惜しんで独学でやろうとした結果、合格が1年間遅くなったとしましょう。しかしその1年間の時間的価値と資格予備校の受講料を比較した方が良いかもしれません。(その差が1年とも限りませんが)
さいごに
時間を大切にするというのは、お金持ちに限らず成功者と言われる人であれば誰もが無意識に実践している事でしょう。
お金持ちは「待つこと」「待たされること」が嫌いです。行列のできる店などは最たる例で、いくら美味しくても入店するのに1時間も待つのであればその待っている時間がもったいないと最初から並ばないでしょう。
ある知り合いが予約に1年待ちという有名料理店があると聞いた時に、「いっそのことその店を買収してしまおうか」と考えた事があると冗談交じりに話していたのが印象的でした(若干サイコパス的ですけど…)。
上記は極端な例だとしても、彼らは自身の時間の価値を知っているので、自分が1時間でどのくらいの金を生み出すかを考えて、常に行動をしているのでしょう。ちなみにみなオジの父親も5分と待てない人で、子供ながら父親の性格にヒヤヒヤしたものですが、父親の場合は成功者のそれではなく「単なる短気者」だったのでしょう。
転売も一人でしこしこやっていれば「転売ヤー」扱いですが、人とシステムを使って組織的に行えば、それは商社の業なのです。
「転売ヤ―」とは?関連過去ブログロレックス狂騒曲は→コチラ
皆さんも自分のお金の使い方を一度振り返ってみてはいかがでしょうか?そして、金持ちの行動理論等を参考にして見直してみるのも良いかもしれません。
みなオジが信奉するお金に関する格言は?
先程から、「金持ち喧嘩せず」「金は時なり」といったお金に関する格言が出てきましたが、みなオジも共感できる格言があります。
それは「諭吉(壱万円札)は寂しがり屋」というものです。貧乏時代はどんなに節約しても中々お金が貯まらなかったのに、お金に余裕ができてからの資産増加スピードは、(特に節約していないにも関わらず)雪だるま式に上昇していくのです。
「貯金が趣味です」と宣言するのは、自分がつまらないもしくはセコイ人間に思われそうで中々他人には言えない事ですが、お金が増える様を見ていると無駄遣いするのがバカバカしくなるから不思議です。皆さんもまずは手元のお金を増やして諭吉先生を寂しくさせないように心掛けてみてください。