不動産

思い出語り~初めてのマンション購入①

投稿日:2021年4月6日 更新日:

ミナオジが初めて不動産を購入したのは30代前半の頃です。今でこそ複数マンションを所有できるまでになりましたが、初めての購入時は、一生に一度の買い物と重く受け止めるがあまり、中々踏ん切りがつかず、怖くて怖くて子羊のように毎夜震えていた記憶が今でも鮮明に残っています。うーん、あの頃俺は若かった~♪

不動産の購入は熟考に熟考を重ねて決めるべきもので、準備を怠ったり、周囲に流されて適当な気持ちで買うと後悔する可能性が大きいですが、かといって必要以上に恐れては何もできません。

今回のお題は、1軒目の不動産を購入した経緯や、その当時の葛藤やどのような点で悩んだかを記載したいと思います。今ならもっとうまく出来るのではという想いもありますし、これから購入を検討する皆さんの不安を払拭できればという想いで書いていきたいと思います。

関連過去ブログ:住宅論争(買うか借りるか)は→コチラ

買う前に整理する事

不動産の様に高価な買い物は、会社から帰宅時に、ふと近所のスーパーにふらっと立ち寄って購入する様な事はないと思います。おそらく、購入のきっかけや、理由があって検討した事でしょう。そして、検討した結果多くの人は、自分にはまだ早いとか、リスクがあるなどの理由を付けて、思いとどまることも多いでしょう。

まず、最初に考えなければならないことは、自分自身の状況不動産を購入する目的を整理して、購入する必要があるかどうか、また購入の必要性があるとして、自分に合った物件とは何かを想像する必要があるでしょう。

家を購入する目的は何か

不動産を購入する理由は人それぞれですが、大きく分類すると以下の様な4タイプに分類されるのではないでしょうか。人によっては①と③の合わせ技とか、色々な要因が絡み合って心が揺れ動くという事もあるでしょう。

タイプ① 結婚をした(子供が生まれた) ※失恋した、転職した/する等のバリエーションも
タイプ② 今住んでいる家が、ショボい(通勤に不便)
タイプ③ 金が溜まってきた
タイプ④ 友人や会社の同僚が購入しだした(焦ってきた)
番外編 コロナウイルスの影響で、リモートワークに適した住環境を手に入れたい
不動産を購入する理由

上記の理由の違いによって、自分に適した住居の条件が全然異なってきます。当然と言えば当然ですが、結構この辺りが自分の中できちんと整理できておらず、判断がブレてしまう人が多いです。

購入目的が固まっている人は、住居の条件に優先順位をつけることができるので、今やるべきことがシンプルになります。ネット環境の進化により、とかく情報過多になりがちな住宅探しで、情報に溺れることなく的確に自分に必要な情報だけを取り出すことができるのです。

タイプ① 結婚や子の誕生がきっかけで不動産購入を検討するケース

「環境変化系」と申しましょうか、このタイプ①が一番多いのではないでしょうか?このケースの場合、家族の希望(育児の環境、小学校の学区、それ以前に保育園の定員に空きがあるか、等)を優先する関係上、本人の条件(通勤時間など)の優先順位は下がります。また、子供の教育に掛ける費用も多いため、物件価格はなるべく上げたくないと考える人が多くなるでしょう。

タイプ② 今住んでいる家(環境)に不満があり、不動産購入を検討するケース

これは①と違い、ネガティブなタイプの動機です。具体的には、今のすまいが木造の古い賃貸アパートで、住環境に不満があったり、終電が早い、通勤時間が長いなどの仕事に打ち込む環境を充実させたいとの思いで家探しを行うケースです。

また、類似の動機として「究極の気分転換」というものがあります。人は、人生に行き詰った時などに引越しをしたりして、環境の変化を作ることで気持ちを切り替えようとする事がありますが、これは「引越しついでに家も買っちまえ!」という、最強のリセット法でしょう。こういう負の心情も時に家の購入に走らせます。

タイプ③ 金が溜まってきたので

まあ、こういう人も一定数はいるでしょう。独身で無趣味な人であれば、30代で貯金額も1,000万円は優に超えているでしょう。「使うところもないし、当分結婚もしないし、買っちゃおうかなー」という感じです。また、30代になると、会社によっては独身寮の年齢制限も到来するので、やむを得ずというパターンもあるでしょう。

独身貴族であれば、タワマン買って異性にモテたいという邪な動機で購入する人も…(高級外車を買って、女の気を引くというのと同じ発想)

タイプ④ 友人や会社の同僚が購入しだした(焦ってきた)

これも③と同様に自発的な動機ではありませんが、社会人となり組織に属していると、周りに合わせないとという気持ちが芽生えてくるものです。また、学生時代の同期が家を買ったという情報が耳に入り、実際に新居祝いなどで訪問した時に「マイホーム、いいな」と感じ、購入を検討するといったケースです。

また、最近の例では、リモートワークに耐えられる様な部屋を探す為に、検討を始めたという人もいます。プライベートとパブリックスペースを分けることができる戸建ての評価が上がっているという話もチラホラ聞くようになりました。

みなオジのマンション初購入の経験談

さて、本題の自分自身の初購入の経験談ですが、10年以上前の話なので記憶が定かではありませんが、なんとか思い出しながら書いていきます。

ちなみに、みなオジのマンションの購入のきっかけは、上のケースで言うならばタイプ①②④の複合型です。

元は「賃貸派」

みなオジは結婚前までは住居は「賃貸」でした。また、家の購入というのはお金に余裕がない事もあり、全く想像できませんでした。結婚をしても、この考えは変わることはなく、共同生活の為に独身時代にお互いが住んでいた手狭なアパートを引き払い、都内に2DKの賃貸アパートを借りる事にしました。借りた物件は「新築」で、都内私鉄沿線「駅徒歩2分」と賃料の割には便利な物件でした。まさに新しい船出にぴったりで、家自体に不満はありませんでした。

購入きっかけ

アパート自体に不満はなかったはずなのですが、結果的に、みなオジは結婚してから「半年」でマンションを購入しました。(大家さん的にはいい迷惑か?)

アパートの入居から数えればおよそ「4か月」という短さです。なぜ、すぐマンションを購入したのかですが、最初のきっかけは「朝の痛勤」問題です。駅徒歩2分と便利な物件でしたが、電車が鬼のように混雑する路線で、ドアが開いても乗れないという状況もあるような異常な乗車率でした(通勤時に1本、ひどい時には2本電車を見送ることも…)。この駅から何十年も通うと思わなければならないと思うとゾッとする、と当時思ったものです。また、我が家は共働きなので、この問題は夫婦共通の悩みの種となりました。

とはいえ、まだ入居したばかりでそれなりの費用も掛かっていたので、「いま、引っ越すのももったいないよね」と、その時は特に「購入」という選択はありませんでした。(そもそも、通勤問題であれば、別のアパートに引っ越せば良いだけで、マンションを購入する必要性はありませんから。)

友人の分譲マンションに魅了され…

家買いたい病の始まりは、友人の新居祝いにいった時でした。夫婦で友人の新居を訪問した時のキラキラ感は今でも忘れられません。その物件は築15年位の中古マンションでしたが、その分細部にはこだわりのリノベを行い、超有名ブランドのソファーやテーブルが置かれ、その空間はオシャレなバーの様でした。新築であるはずの我が家の賃貸アパートとは比べるべくも無く、放つオーラが全く違います…

またキラキラしているのはマンション共用部分も同様で、どでかいエントランスが訪問者の度肝を抜き、シャレオツな植栽は綺麗に手入れされており、え?シアタールーム、何それ??スゴーイ!もう、一事が万事こんな感じです。

また、駅からマンションまでの道のりは10分弱と、我々のアパートの駅距離の4倍近いにもかかわらず、どでかいビルにオシャレなショップがひしめき、若者やヤングファミリー層を中心に注目スポットが目白押しで歩くのに退屈さを感じさせません。小さい子供を連れた夫婦にも優しい街で、歩道は広く、駅は混雑せず、大きな公園があり子育て環境も良く、まだまだ開発の余地を残しており、今後のポテンシャルを秘めたエリアでした。歩いている人たちも不思議とセレブに見えました(完全なお上りさん状態ですね…)。

考えなしに家選びをしていた前回を反省

その日の新居祝いの帰り道、妻と「俺たちもマンション欲しいな~(ため息)」等と、話しながら帰った記憶があります。思えば、現居を探したときは購入については何も考えていなかったな、と反省しました。

反省点は?

一体、現居の賃貸アパート選びの失敗は何だったのかと言えば、賃貸=やり直しがきくという気楽さから、エリア選定等は特に深く考えずに決めてしまったというのが最大の原因でしょう。

夫婦で暮らす為に1~2LDKの物件を借りようと思ったところまでは良かったのでしょうが、広さを求めると、同じエリアでは予算が合わない(当たり前)ことから、ポータルサイトの検索画面で単純にエリアを放射状に外に広げただけだったのです。夫婦とも都内に地縁は無く、エリアの特徴もあまり理解していなかったことから、場所のこだわりもなく「あ、これ安い」だけで選んだ結果です。金額と広さだけを検索にかけただけの、極めて無機質な決め方をした結果だと言えます。

そういう意味では意識の軽さの問題と言えますが、「借りる」と「買う」で、真剣度が異なるというのはやむを得ない事でしょう。逆に言えば購入すると覚悟を決めると、予算もさることながら、それに加えて、その物件のエリアの発展性や土地柄(歴史的な背景・成り立ち)も含め、真剣に比較検討をするものです。

クルマを例に例えると、レンタカーを借りる時は、定員(荷物の量)利用料金くらいしか気にしないですが、一方で購入する場合には、排気量や燃費等の細かいスペック他メーカーの競合車との比較オプションに何つける?とか、購入方法(分割払い、リース等)5年乗った後の売却価格相場を確認する等、後々の事も考えて決定するというのと大体似たような感じです。

当初の条件は?

賃貸の時と同じ轍を踏まないように、家族会議の結果、我が家の家探しは以下の条件を重視して絞り込むこととしました。(ちなみにこの時点で、都内の不動産価格の相場を二人は知りません。なので、以下の表は優先順位ではなく、単なる希望(実現可能性は不問)です。)

・第1順位:物件金額/予算
・第2順位:通勤時間(快適性) 通勤30分以内(オフィス:超都心)
・第3順位 :広さ 3LDK 70㎡
・第4順位:よく分からんので、ディテールはこだわりませんが、何となく新築じゃないとイヤかな?あと、子供のために庭付きの戸建ての方が良いよね?あとは…
第4順位に、当時のアホさ加減がにじんでいます…

第1順位は物件価格(安さ)です。安かろう悪かろうは当然理解しているのですが、お世辞にもお金を持っているとは言えなかった新婚夫婦でしたので、新婚生活の初っ端からカップラーメンにならないように、住居にかける費用をなるべく抑える様な予算設定にせざるを得ませんでした。しかしながら、限られた予算でも最良の選択を行うことで費用対効果に優れた物件を購入したいと考えていました。

第2順位に通勤時間、通勤快適性としました。二人の勤務先が埼玉県なら都内に居宅を購入するとむしろ遠くなってしまいますが、都内以外に家を購入するという考えは無かったので、郊外勤務であれば賃貸一択だったと思います(そして、場合によっては一生家を購入せずに人生を終えたかもしれません)。

第3順位は広さです。これは二人とも地方出身だったので、狭い家に抵抗があったという事です。また、当然家族もいずれ増えるだろうという思いもあったので、何の疑問も無く3LDKは必要と考えていました。更に、怖いもの知らずか、第4順位で「新築希望」とか、しれっと、ふざけた条件を忍び込ませています。金がないのに、3LDKだとか、何となく「新築」「庭付き戸建て」がイイだの言ってる時点で「?」な夫婦なのですが、二人はすぐに残酷なリアルに直面する事になるので、楽しみに読み進めていただければと思います。

それでは、思い出語り~初めての不動産購入②に続く…

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港区オジさん(みなオジ)です。
長い極貧オジさん生活を経て、いつの間にか小金持ちのアーリーリタイアオジさんにクラスチェンジしました!
投資家と司法書士の肩書を有する一方、妻の尻に敷かれるちょい駄目オジさんの異名も持つ。