お金・仕事

みなオジの退職遍歴(その1)

投稿日:2021年3月10日 更新日:

「私の履歴書」@日本経済新聞コラム、
的な感じにはならないと思います。悪しからず。

みなオジは自慢ではないですが、かなりのジョブホッパーです。サラリーマン時代には、派遣社員も含め合計6社を渡り歩きました(あれ?もっとあったかな?)。この転職回数の多さはみなオジ自身の性格的な問題もあると思いますが、それ以上に新卒で入った会社が業績悪化で大幅リストラを実施し、新卒3年目にして退職勧奨を受けたという自身の社会人経験も大きく影響していると自己分析しています。経営状況が崖っぷちである会社程、社員の会社への献身や残した実績は全く考慮されず、機械的にかつ容赦なくリストラをしていく様を傍目で見てサラリーマンの悲哀を感じたものです。

当時、若いなりにガムシャラに働いていましたが、この状況を受け「これがリアルなんだなー」と思うと、一気に冷めていく自分を意識しました。ちなみに、その感覚は今でも残っています。

比較するのもおかしな話ですが、付き合っていた彼女にフラれた経験の方がよっぽど精神的なダメージがあったような気がしますが、当時の失恋経験は、今となってはほとんど記憶にないし、むしろ「いい思い出」として美化されているのと比べると、会社からリストラされた記憶というのは綺麗に昇華しないものなんです。これは、べつに能力のある自分をリストラする会社の見る目の無さを恨んでいるわけではありません。(そもそも、入社三年目の自分が、会社の戦力になっていたかどうかも怪しかったですからね。)むしろ、私以外の仕事のできる先輩・上司の多くが同じように会社を去っていったのを目の当たりにしたからこそ感じた独特の無常観だからかもしれません。

でも、こうした無常観は、みなオジが、仕事を「会社の為に」と思って行っていたから、そう感じてしまったのではないかと思います。おそらく、仕事というのは本来、「自分の為」が一義的にあり、その延長線上に「会社」があるべきなんでしょう。言い換えれば、当時のみなオジは会社に依存していたと言え、過度な期待(きちんと働いていれば、会社に守ってもらえる)を一方的に会社に抱いていたんだと分析しています。

数多くの転職経験が自分にもたらしたものは?

こうして、会社は尽くす対象もしくは依存する対象ではなく、なりたい自分になる為の手段であると考えを改めてから、自分はどうなりたいのか、転職が自分に何をもたらすのかを意識する様になりました。これは、安易な転職礼讃ではなくむしろ、それらの目的を欠く「エスケープ的転職」は何をもたらさないばかりか、自身のキャリアの後退を招く恐れがあるでしょう。

ピンチはチャンスという格言は真実

リストラの不条理を肌で感じるのは運の悪い一部のサラリーマンですが、この不運を身をもって体感するのは時期は、大抵サラリーマン人生の後半からだと思います。前述のとおり、みなオジは20代前半で部門解散→リストラの憂き目に遭いました。当時は「何で自分が…」と自分の不幸を嘆き、会社に残れた人をうらやましく思ったこともありましたが、長期的な目線で人生を振り返ると逆に20代といういくらでもやり直しが効く年齢であの経験をしたからこそ、今の自分があると思っています。今のみなオジの根幹をなす司法書士資格を目指すきっかけも、早期退職の割増退職金(と有り余る時間)があったからこそ、スクールに通うことができたわけですし。

良く「ピンチはチャンスだ!」など、他人事の様にいう人がいますが、結構理に適った格言だと思います。中には「ピンチはやっぱりピンチだ」と、余計ドはまりしてしまう人も多いですが、自分を見つめなおすきっかけは、そうあるものではありません。

転職を考えるきっかけは?

ハロワって独特な世界観がありますよね…

退職者が100人いれば、退職理由はそれぞれ異なるでしょう。また、潜在的な「隠れ就活サラリーマン」も様々な不満を抱えつつ、隙あらば会社脱出を狙っている事でしょう。

転職未経験者の方ほど、他人が退職を決意するきっかけに興味があるのではないかと思い、今回、「転職王」の異名を持つみなオジの半生をお伝えしようかなと思ったわけです。中には、「こんなことで会社を辞めてしまってもいいのか」「長時間労働しないといけないのは、自分の能力が低いからなのでは?」などと思い、健康やメンタルをすり減らしながら働いている人も多いのではないでしょうか。こんな時に悩まないで、このブログを読んで「ウケる―、こんな奴もいるんだ」とか、「オジよりは、自分って恵まれてるかも??」といった感じで、利用してもらえればいいかなと思います。どんな時に人は転職を決意するのか、そして、こんな理由で転職を繰り返してきた人間でも、何とかやってきているんだという事を感じてもらえればと思い、今回のみなオジの恥部を皆さんにお見せしたいと思った次第です。

ああ、いつものパターンで前置きが長い…、さっさと本題行きましょう。

雇用形態勤務年数退職理由退職時年収
1正社員3年リストラ400万円
2派遣社員(数社)3~6か月ルーティン地獄350万円(見込み)
3正社員6か月超長時間拘束&残業代カット400万円弱(見込み)
4派遣社員4年リーマンショック派遣切り400万円
5正社員6か月ブラック&パワハラ350万円
6契約社員6年自己都合(転職が決まったので)600万円(管理職)
7正社員5年自己都合(独立&アーリーリタイヤ)900万円(管理職)

上記の表は、転職履歴を時系列で追いやすいように、新卒から、独立に至るまで、みなオジがお世話になった会社を一覧にまとめたものです。はっきり言って、転職しすぎて自分でも混乱したこともあり、自分の手元資料的に作ったという感じです。勤務年数や退職理由といった項目の他、雇用形態や気になる年収も記載しました。

早速、細かく分析していきましょうか。(一部記憶があいまいな所(何せ、3か月くらいしか在籍していない派遣先もあったので…)もあり、特に年収については当時の給与明細も紛失しているもので、記憶が頼りになっています。感覚的には新卒時から生活レベルは、ほんの少し質素になった位なので、おそらく新卒時の給与から良くも悪くも変わっていない感じです。また、1社目を辞めた後は、しばらく学校に通っていたので無職でしたが、だんだん蓄えが心細くなって、お手軽派遣社員に手を出したというのが最初の転職のきっかけです。

個人的には派遣社員の制度は悪くなかった

確かに格差があっても、それを承知で働くなら
デメリットではないというのが、みなオジの持論

ここで派遣社員制度の功罪を語るつもりはありませんが、実は若い時は派遣社員の給与は、同年代正社員と比べてそれ程悪くないという事があます。逆に、これが「派遣社員の中毒性」だと思いますが、この責任感の無さとそこそこの給与が確保されていることから、自分のスキルが陳腐化し、キャリア形成が阻害されるというデメリットを甘受してしまうという悪循環に陥ってしまうのです。

しかし、このデメリットを認識した上で自己研鑽に励み、その不足を補う事が出来れば、派遣社員は十分魅力的な選択肢の一つとなると思っています。みなオジも上手く利用させていただいた一人ですし、当時の派遣仲間でも、派遣社員をしながら司法試験に合格したとか、大手企業(派遣先含む)へのステップアップにつながった作家として賞を獲ったなど正社員をしながらでは実現させるのがハードなミッションを現実のものにした人が多くいます。

転職しすぎると転職市場で不利に?

まず一つ、転職未経験者の皆さんに安心してもらいたいのが「転職繰り返すと、待遇悪くなる説」は、幸運なことに、みなオジには当てはまらなかったという事です。(もちろん、一般的には不利だと思いますが、それを回避する術は幾らでもあるというのが、多くの転職活動の中で得た感触です)

転職を考えるきっかけと、転職前後の年収、転職は成功だったかどうか(主観)、本当は転職してよかったー、というのを前面に出していきたいのですが、中にはそうではない失敗転職や得られたもの以上に失ったものもありました。(まあ、そういう失敗体験の方が、学びになると思うので、面白おかしく書いていきます)

1社目の入社の経緯

冒頭でも挙げた様にこの会社は新卒でお世話になった会社で、良くも悪くも会社組織とはこの様なものという価値観をみなオジに与えてくれました。もちろんリストラで辞めたので、そこに自身の意思は1mmも反映されていません。

会社:みなオジ君、退職金弾むから会社辞めてくれない?
みなオジ:…わかりました
罵声が飛ぶような修羅場ではない。ただ粛々と話が進む

言うなれば、こんな感じです。

ただ、きちんと就活せずに入った会社だったので、入社後1年位すると自分がやりたいことと少し違うな、という感じがあったこともまた事実でした。こんな感じでしたので、会社がヤバイという噂もあり、他社の面接も受けたような記憶があります。(忙しい会社だったので、在職中に受けた会社は1社だけだったと記憶していますが)

リストラ対象ですと、退職勧奨されて

リストラ対象に自分も含まれていると部門長から聞いたときは、悲しい気持ち70%、ホッとした気持ち30%という感じでした。冷静に考えれば、リストラする会社に残る社員も不安という意味ではそれ以上かも知れないからです。(実際に会社を辞めた1年後に、みなオジの直属の上司も「俺も会社辞めたんだよ。」と、律儀にみなオジに連絡くれたので、第2、第3のリストラがあったものと思われ…)

どんな会社だった?

ちなみに、今振り返ると残業は結構やっていたな(しかも、サビ残で)という記憶がありますが、会社から付けて良いと言われた残業時間の上限は月20時間でした。今思えば「クソな会社だな~」と思いますが、当時のピュアなみなオジは残業は付けてはいけないものだと(本気で)思っていました。まぁ、今だったらしっかり、残業時間の客観的証拠を集めて、退職の際に耳を揃えてきっちり請求していたと思います。ちなみに業界としては、当時は人気のある業界(この会社も確か、入社倍率100倍以上の狭き門)だったと思いますが、今見ると完全な斜陽産業に属していました。そもそもの会社選びが甘かったんですね。

ターニングポイント

気になる退職金ですが、24か月分位の月給分の割増退職金をもらったと思います。あの頃のみなオジ的には、退職金が振り込まれた日の銀行口座の残高は感動的でしたね。今振り返るとこの時が人生の第1のターニングポイントだったと思います。当時の選択肢としては、他に①他社に転職(ありがたい事に、直属の上司でもないのに、会社の先輩がいくつか会社を紹介してくれました)②実家に帰る(みなオジは、地方出身です。少なくとも生活費は掛からない)、というのもあったかもしれません。

その2に続きます

ヤバイ、これだけ書いて、まだ1/7社目です…冒頭の見出しからお分かりの通り、(その2)へ続きます。1社目までで、こんなに文字食ってるんだから、その7くらいまで行くんじゃないの?と思われている方。安心ください、(多分)その2で完結します。少なくとも次の派遣社員時代は、光速で自分でも覚えていない位のスピードで辞めています(ある意味、派遣の神髄をお見せできます)ので。

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港区オジさん(みなオジ)です。
長い極貧オジさん生活を経て、いつの間にか小金持ちのアーリーリタイアオジさんにクラスチェンジしました!
投資家と司法書士の肩書を有する一方、妻の尻に敷かれるちょい駄目オジさんの異名も持つ。