年に1回の司法書士試験の日が近づいてきました。
ここ数年はコロナの影響もあったので、個人的には家に籠って勉強できる絶好のチャンスでした。(私は受験生時代に悪友から執拗に飲み会とか遊びの誘いを断れず、かなーり合格が遅れてしまったクチです。)
しかし今年から行動制限が徐々に解除されてきたので、私の様に自制心が低い受験生は様々な誘惑にさらされていたのではないでしょうか。とはいえ、条件は万民に同じなのが国家試験というものですので、この直前期は慣れない事をせずに「人事を尽くして天命を待つ」、これを心掛けてください。
「人事」でふと頭に浮かんだのですが、司法書士試験は確かに難関試験ですが、会社の出世競争に比べると運の要素は各段に低いのでは?と感じます。
会社で出世したり、営業成績を上げられる人は、ある意味そういうセンス(持って生まれた才能)があるのです。なので、会社で一番努力した人が社長に慣れる訳ではないのです。一方で、ペーパーテストの試験はその人の努力と掛けた時間が如実に成果(つまり合格)に現れます。
兼業で受験勉強を頑張っている人はストイックな人が多いので、直前期でも律義に残業をして会社の評価も諦めないという意識(強迫観念とも言う?)を持って仕事に臨んでいる事が多いですが、もしあなたが働いている会社が直前期の1~2か月残業しなかったからって評価が下がるような所であれば、会社での出世は諦めて司法書士試験に合格してから悠々と転職活動に励めばいいと思います。ちなみに、手を抜けと言っている訳ではないのであしからず。
最近でこそ「働き方改革」や「労働基準法の改正」で少なくはなりましたが、いまだに評価軸がどれだけ残業したか(会社に尽くしたか)という会社があります。本来、同じ業務量をこなすのであれば業務時間が少ない方が効率的で優秀であると言えるはずでが、のらりくらり直接成果に関係のない仕事を増やして、「さも仕事している風」を醸し出す社員が評価されるという悪しき風潮が残っているのです。
そんなことよりも、どれだけ成果に直結したワークができるかが、仕事に限らず受験勉強にも重要なのです。(←さっき、「掛けた時間が如実に成果となる」と言っていたことを失念しているみなオジ。)
受験生同士が集まると、よく「昨日はゾーンに入って18時間勉強しちゃったぜ!」とか言うヤツが出てきますが、本当にゾーンに入れば半分の時間でも十分効果が出せる筈です。そもそも人間は18時間ぶっ通しで集中できるようには作られていません。
「鬼滅の刃」ブームだからか、最近やたら軽々しく「全集中」や「ゾーン」とか多様する輩が多いですが、司法書士受験界のゾーンは「合格ゾーン」(by東京リーガルマインド)だけだぜ!(キリっ)
…と、みなオジの「オチの無い話」を聞けば、間違いなく試験にオチる事は無いでしょう。頑張れ!!