港区おじさんのつぶやき

吾輩はケチである~金持ちほど節約家である~(後篇)

投稿日:2020年10月20日 更新日:

前編では、私が尊敬する実業家が語る蓄財論を紹介した。後編は自分の人生を振り返って、これらがどの程度できていたかを振り返ってみることにする。他でも述べたが、みなオジの人生は序盤結構しょっぱい内容だったので、ため息をつきながら文章を書いていた。「もっと、こうしていれば良かった」という後悔の念が圧倒的なのだが、そんなしょっぱい人生でも、その先に今があるわけで、今振り返るとしょっぱい人生の中にも「ナイスな判断したな、ヤングみなオジ!」という場面もあった。これは皆さんに同じ道を歩かないようにとの想いで綴った壮烈なドキュメンタリーである。こっぱずかしい失敗談についても包み隠さず明らかにしていこうと思う。

 さて、下の1~5が蓄財マスターの実業家の5箇条である。これを踏まえて自分の半生を振り返ってみよう。

1.お金を消費するのではなく、お金を働かせるような金の使い方をする

「お金を働かせる」というのは今でこそ不動産投資や株式投資で実践できている(と思いたい)が、当時は、「お金を働かせる」という概念を理解していなかった。簡単に言えば、自分がどんなに働き者でも1日24時間以上は働けないし、自分の貴重な時間を削ってお金を得ても、限界に行き着くのは目に見える。労働自体を否定するものではないが、経済的自由を手に入れるにはお金の生み出し方をもう少し理解して、株式なり不動産なり自分の会社を手に入れて、それらを動かすことで実現しましょうという話だ。この「お金を働かせる」という仕組みは、30歳近くになり人生に行き詰って二進も三進もいかなくなったときに読んだロバート・キヨサキの著書「金持ち父さん貧乏父さん」を読んで初めて知った。当時、お金なんてものは自分が会社に勤めて、汗水流して手にするものであろうと思っていたし、それ以外でお金を稼ぐなど邪道だと思っていた。何よりそんなうまい話などそんな甘い話はないと思っていた(もちろん投資は甘い話ではなく、むしろシビアな世界なのだが)。そのせいか投資については、みなオジは30代になるまで、少額であってもやったことが無かった。これは単純に投資に関する知識が無かったという事もあるが、知識が無いのも当然で、みなオジはそもそも投資に回す金自体が無かったのである。考えてみれば、明日食べるお金が無いのに、投資に気持ちが向くわけがないのだ。今思うと恐怖でしかないのだが30歳にもなろうとする男の全財産が10万円だったのである。どうしてそんなに貧乏なのか、疑問に思われるかもしれないが、振りかえれば金が無いのは必然だった。それは、当時の自分がひたすら消費を繰り返す存在だったからだ。

(ダメ消費行動その1)車を目的もなく買う

まず、社会人2年目に「なんとなく欲しかった」という、どうしようもない理由で車を買ったことが思い当たる。当時アパートは安アパートで大した家賃ではなかったが、駐車場代で月12,000円を払っていたし、恐ろしい事に保険や車検や税金で年間どのくらい維持費がかかるのかを全く理解せずに購入していたという事。(今では考えられないが…)当時の給料は忘れもしない21万円に残業代(当時の会社には月20時間以上残業を付けてはいけないというルールがあり、真面目なみなオジはそのことに疑問に思うことも無く月100時間くらい残業して律儀に20時間の残業を申請していた。今なら、労基署にタレこむか、余計な仕事は抱えずに定時で帰るだろうが、当時は周りがそうしているからそういうものなのだろうと、疑問にも思わずに盲目的に従っていたのだ。

(ダメ消費行動その2)収入が減っても、消費を見直さない

 また、学生時代に業界研究や会社の財務諸表などまともに確認しないで就活していたツケか、新卒で会社の業績が入社前から業績が何やらあやしい状態になっており、入社当時からなんか自分が思っていた仕事とは違うと迷走していたこともあって、(たかだか400万円程度の割増退職金に目がくらみ)入社間もなくに会社都合退職することになった。当時、社会はバブル崩壊後の就職氷河期であり、特別なスキルも何もない奴が新卒カードも無くした状態では、どこも採用に見向きもしなかった。無駄にプライドが高く根拠もなく自分が優れていると思っていた事と割増退職金のおかげで2年くらいは何もしないで暮らせる状態だったことも気を緩ませる原因となり、モラトリアムを決め込んで本来転職活動に充てる時期を余裕をかましていたことから、フリーターと派遣社員と契約社員の「非正規フルコース」を味わう事になった。当然、あんなにあった貯金残高も見事に底をつき、お金もまともな職歴も無い人間の一丁上がりとなった訳である。今思うと20代でまとまったお金があったのになぜ活用できなかったのかと、怒りに震えるときがある。そういうときこそ、そのお金を自己研鑽や投資に回すべきだったのにあの頃のみなオジはそれらすべてを放棄したのだ。借金には良い借金と、悪い借金があるというのは、その資産家だけでなく多くの人が言っている事である。若くて愚かなみなオジは、確かに車を考え無しに買ったが、「マイカーローン」「消費者金融」なる悪魔の秘法を使わなかっただけまだマシだったと思う。あの時、悪魔の秘法に取り込まれていたら、今でも浮かび上がることはなかっただろう。

2.良いものには、お金をケチらない

2.でいう「良いもの」というのは、ケチのセンスが身に付かないうちは理解できないものだろう(かくいうみなオジもその一人)。例えば流動性があり、かつ希少性があるものとは何だろうか?代表的な例を言えば、「金(お金じゃなくてGoldの方)」だろう。ただし、ネックレスや置物に加工しなければ見て楽しむこともできないという意味で若干無機質かもしれない(ちなみに「金」自体は基本的に貯蓄性の高い資産であるが、保有していても株と違い配当を生まない。)。加工品に姿を変えさえしなければ、金市場で自由に売買する事も可能であり、純粋な投機商品であるから、消費とかムダ遣いという観点とは少し意味合いが異なる。その点では絵画等の芸術品も候補になりえるかもしれないが、芸術品に対する鑑定眼が無ければゴミ同然のものを買う事にもなりかねず、タイムマシンでその画家の後世の評価を見ることができない以上、価値上昇を期待して絵画を購入するのはギャンブル性が高い。誰かIT技術を駆使して将来芸術品の50年後の価値を評価するアプリでも作ってくれないだろうか。(今の技術があれば案外作れそうな気がするのだが…)

なんでもかんでもケチるな、というこの助言は、みなオジの経験上とても共感できた。これは、若かりし頃のエピソードからも理解できるのではないか。みなオジはたぶん人よりも物欲が無いが、一つだけ「腕時計」については、お金をかけてきた。その時計のコレクションは、結婚や育児、それ以外の興味が増えてそれらに費やす時間と興味が薄れた事から既に多くを売り払ってしまったが、その時に気づいたことがあった。

「買った金額よりも、売った金額の方が(かなり)大きい…」という事だ。

 みなオジは誰も持っていないものを所有することに喜びを覚えるタイプなのだ。つまり、どこにでも売っているものには興味を持たない。これは腕時計に限らず他の物であっても同様で、どこにでもあるものは必要でない限り買わなかった。ちなみに腕時計を買った当時は売ろうなどとは露にも思わなかったので、無意識にそのような購買行動をとっていたという事になる。結果、その腕時計は20年間愛用したが、買値からなんと20万円も高く売ることができた。タイミングや運もあったのかもしれないが、単純計算で1年に1万円をもらいながら、その腕時計を使わせてもらっていたことになる。もちろん自分の好みにウソをついてまで欲しくも無い腕時計のブランドやモデルを買う必要はないが、候補が数個にまで絞られた段階で「さて、どれを選ぼうか」という時には、その事をふと思い出して欲しい。また、時計だけではなくネットオークションも含め中古市場があるような商品(家具、家電)を買う際にも頭の片隅に置くと良い。みなオジの場合は、結果オーライの感もないではないが、自分が選んだアイテムが高い評価を受けているとオーナーとしても誇らしいのではないか。現在身に着けている腕時計の時価も既に買値を大きく超えている。ちなみに、みなオジは新品・中古にこだわりが無く、買う時に選べる範囲で一番合理的な商品を選ぶ。今身に着けているものは新品だが、これは中古で並んでいた商品よりも新品の方が安かった(高級時計の世界では、希少性の観点で新品と中古の価格の逆転がよくある)から買っただけで、中古の方が価格が安くかつ大きな傷や付属品が揃いきちんとした性能のものであれば総合的に判断してそちらの方を買うだろう。現在はその時計に愛着もあるので売る気はないが、引っ越しや部屋の模様替えの際に自分の不要な持ち物の棚卸や市場調査のチェック等をしてみると、案外眠っていたお宝が出てくるかもしれない。退屈な部屋の片づけもなんとなく楽しみに変わる…だろうか。

なお、若かりし頃にみなオジが陥った節約バカエピソードを一つ挙げると(他にも山ほどあるが)、冒頭にも記載した「必要もないのに車を買った件」を再度挙げさせていただく。当時、みなオジは東京で駅から10分くらいのアパートに住んでいて、終電も0時過ぎても全然あるような環境で暮らしており、全く生活に支障が無いにもかかわらず、なんとなく社会人になったら車を持たないとという、ほとんど思考停止状態で車を購入した。もちろん新車を買えるほどには貯金は潤沢にある訳では無く、選択肢としては中古車一択だったのだが、それ以外の例えば軽自動車を買おうという考えには(金にゆとりができた今であっても、一応軽自動車は選択肢に入るにもかかわらず)全く至らなかった。いい意味で一途というか、車が欲しいと思ってから、暇を見つけてはアホみたいに中古車雑誌「カーセンサー」「Goo」をめくりまくった(今では、ネット検索一択だろう。あの頃は一生懸命ページをドッグイヤーしたものだ…何か当時を思い出してきた)。当時欲しかった車は2ドアクーペ、今ではほとんど絶滅したスペシャリティーカーというジャンルである。中古車を購入したことのある人であれば、基本的にわかっていると思うが、中古車は安いものを買おうと思えば際限なく安いものは見つかる。ただし、走行距離がかさみや事故歴があるような普通であれば避ける様な車になるが、お金に余裕もなく、さしたる動機も無いあの頃のみなオジは、かくして20万円の10万キロぐらいは優に走行したような赤いクーペを選んだのだった。かろうじて車検は残っていたものの、バッテリー、ラジエータは劣化しており車買ってからの交換費用でかなりの出費となったし、何より友達と泊まりでスノボーに行こうと車を出そうとしたら、バッテリーが上がって立ち往生してJAFの出動要請をする羽目になった。また、パワーステアリングは油圧の問題なのかとても重く操縦性の悪さで、細い小道で車体をこすったこともあった。結果的には4年ほど所有したのだが、最後はずぼらな性格が災いして車検が切れた状態としてしまい、有償でスクラップ業者に引き取ってもらうという何とも切ない終わり方で赤いアイツとはお別れする事となった…つまり、何が言いたいかというと、安物買いの銭失いとはまさにこういうことを言うのだぞ、と。そもそも、東京で日常の生活で車はいらんだろ…と、突っ込みどころ満載のエピソードを提供できたのではないだろうか。

3.借金を悪と考えない

借金と聞いて、皆さんはどのような印象を持つだろうか?学生が借金するとだらしない印象があるとか、会社融資(ファイナンス)と聞くとなんだか崇高な行為に感じたり、受け手によって色々なイメージがあるかもしれない。みなオジは若いころ「ナニワ金融道」という漫画を読んでいたので、金融→借金→取り立て→人生終了!とかってに恐ろしいイメージを持っていた。また、会社経営をしている父親も大の借金嫌いで、自宅のローンを8年で完済したという自慢話をずっと聞かされて育ってきたので、お金を借りるくらいなら物は買ってはいけないという思想になっていた。確かに若いころのエピソードで貧乏にまつわる話、お金に関する失敗に関する話は枚挙にいとまがないが、借金絡みの失敗はない。借金そのものを否定すると、人々の大半は家も持てなくなるし、車ですら変えなくなる。もしかすると大学もいけない可能性がある。この様に借金を使いこなせないと、人生で手に入れられることはごく一部になり、自身を加速させることもできなくなり、結果自分の望む人生をあきらめなくてはいけなくなる。みなオジはそれに気付くのが残念ながら遅かったが、逆に借金の持つ力を認識してからの行動力と行動量が多かった。今、自分は2億円くらいの借金をしており、そのうちの7割前後の「お金に働いて」もらっている。借金をしないという固い決意があるのは結構なことだと思うが、もし、投資だけを生業として生きていくという決意をするのであれば、自分の身を削って絞り出した貯金を少なくとも1億円くらい溜めなくてはスタートすることができない。自分の働くことができる時間を考えたときに、借金をしないというある意味ピュアな考えはあっさりと捨てることにした。あと、これは蛇足だが、借金は誰にでも平等ではないという事、借金ができる人は、「若く」て「清廉(信用がある)」で「目的」がある人だけがすることができるという事を覚えておいた方が良い。これら三つを意識すると日常的にどのような行動をすべきかという人生の規範が見えてくるだろう。みなオジはもはや若くない部類に入っており、借りられる額はまだ余裕があるものの、借りられる期間に制限が付き始めている。ああ、人生は残酷だ。

4.自己の成長につながる事(物と経験)にも、惜しげもなく投資する

これについては、若いころ取得した資格や知識で飯を食えているので、一応、自己啓発の効果はあったと思う。ただ、みなオジのケチな性根も影響し、独学での勉強にこだわった結果、資格を取得するのに貴重な時間を費やしてしまったと自省している。資格をもっと短期集中で取得していたらもっと違う人生があったかもしれないと今でも思う時がある。まあ、人生回り道も必要か(と自分を慰める)。上述した通り、そもそも自己啓発の意義は、投下した費用の回収だけでは評価できないことも忘れてはいけない。一方で、時間と金をかけても難関資格を取得できない可能性もあった訳で、そう考えると自分は恵まれている方かもしれないとしみじみ思う。

5.貯める目標額は設定し、設定額毎に使う分野を決める

5.に関しては、若干抽象的な表現だが、これは人間はそれ程強くないので、行動する上での目標を常に近くに置いておく必要があるという事らしい。さらっと書いているが、結構難しい事を言うと思う。なぜなら、目標額まで持っていくことが最近は難しいからだ。労働者(サラリーマン)を経ずにいきなり投資家、経営者になれる人はほんの一握りで、ほとんどの人は労働者からスタートしなければならない。しかし、労働者の給与は下がっている。この理不尽は何だ。貯める目標額に達するスピードが年々遅くなっていて、相対的に有限である人生が削られていくという厳しい現実を思い知るだけだ。正論、確かに正論だが、こんな悠長なことを言えるのは元々お金を得やすい立場にいる限られた人の言葉だろう。ただ、格差社会だなんだと文句を言う事は簡単だが、人生にイージーモードはないと考えて、若いころから研鑽に励むしかない。この提言はおそらく、計画性を持って進めという事を言っているのだろう。若干癪に障るが、「ご利用は計画的に」という金融機関のキャッチコピーは的を射たありがたい言葉だったという事だ。

 色々と横道に逸れたが、金持ちほどお金にシビアである事は理解いただけたことと思う。一方で、お金の扱いを間違うと若い頃のみなオジのように悲しい現実が待っているという事も分かったと思う。高給取りなのにお金が貯まらない人は、これらを参考にお金の使い方について再考してはどうだろうか。

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みなオジアバター

港区オジさん(みなオジ)です。
長い極貧オジさん生活を経て、いつの間にか小金持ちのアーリーリタイアオジさんにクラスチェンジしました!
投資家と司法書士の肩書を有する一方、妻の尻に敷かれるちょい駄目オジさんの異名も持つ。