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港区が3位になったゾー(棒読み)
色々な媒体で定期的に住みたいまちランキングやってますね。最近は「借りて住みたいまち」「(コスパが良く)住みやすいまち」「憧れのまち」といった派生形も出てきています。で、最近ニュースになったのがこちらのサイトが実施したまちランキング。
全国の住みたい街ランキング 3位「東京都港区」、2位「札幌市」、1位は?
みんなの「住みたい街」全国1位に輝いたのは、横浜市――。そんな結果が地域情報サイト「生活ガイド.com」を運営するウェイブダッシュ(東京都千代田区)の調査で分かった。
引用元:ITmediaビジネス2021年5月1日
横浜も上位の常連ですよね。ちなみに、わが港区は3位。港区が1位じゃなくて悔しいとは考えていませんし、横浜市の1位が妥当ではないとも思ってませんが、どういう基準でこの結果が出たのかは気になる所です。(ちなみに、港区はこのランキングでは、他のメディアの調査に比べて良い結果となっています。
順位 | 駅名 (代表的な沿線名) | 得点 |
---|---|---|
1位 | 横浜(京浜急行本線) | 1163 |
2位 | 恵比寿(JR山手線) | 758 |
3位 | 吉祥寺(JR中央線) | 736 |
4位 | 大宮(JR京浜東北線) | 664 |
5位 | 目黒(JR山手線) | 529 |
6位 | 品川(JR山手線) | 499 |
7位 | 新宿(JR山手線) | 487 |
8位 | 浦和(JR京浜東北線) | 465 |
9位 | 池袋(JR山手線) | 457 |
10位 | 中目黒(東急東横線) | 432 |
住みたい街(駅)ランキング関東版2021年版
ちなみに、スーモの2021年最新ランキング(住みたいまち(駅)ランキング関東版)ですと、6位に品川、16位に表参道とどちらも純粋な港区エリアとは言えない駅が掲載されているだけ。4位の世田谷区に至っては24位に二子玉川がランクインしているだけ…、またスーモで、4位(大宮)、8位(浦和)に付けているさいたま市は、まさかのランク外!)
一体、何を信じたらいいんだー!(さいたま市もランキングに入れてやってくれー!!)
と、ひとしきり興奮したところで、今回めでたく1位となったのは横浜市です。横浜市は政令指定都市で、市内に18の行政区を内包しています。横浜市に投票した人が持つ横浜に対するイメージは基本的には中区と西区(横浜、関内、元町・中華街)のものだと思います。ただし、横浜市内の他の区(どこの区とは言いませんが)は、前出の「いわゆる横浜」のイメージではない部分が多分に含まれていると思います…(なお、横浜市の面積は437㎢、人口は375万人)
一方で、3位の港区と4位の世田谷区は特別区ですが、それぞれ単体で戦いに引っ張り出されています。港区は面積20㎢、人口は25万人で世田谷区単独だと面積58㎢、人口94万人(人口密度ヤバいですね)と、かなりエリア的には限定されております。そのため、港区、世田谷区のイメージは区内でブレがありません。
ちなみに東京23区全体では627㎢、人口は965万人ですが、同じ23区内でもイメージは区ごとに相当隔たりがあり、そう考えると横浜市や札幌市も行政区に分けた方がよりフェアな気もします。
真のナンバーワンはどのまちか?
今回この記事を見て気になったのが、どこのランキング企画が民意に近いランキングなのか、という事。以前のトピックでも、みなオジはランキングの出し方(基準)がおかしいだろと突っ込んでいました。まあ、こんなのはお遊び企画と考えれば、興奮する程のものではないですが、あまりにも各ランキングで結果が違う(実際にも違いますし)と、「住みたいまち」の「天下一武道会」を開催したくなってきます。
過去のトピック「借りて住みたい街ランキングについて考える」は→こちら
ただし、同じ土俵で争わないと、単なる異種格闘技の「まち版」になってしまいます。例えば、住んでみたい(憧れ)なのか、実際に住んでみて良かった街なのかで結果は変わってきますし、「まち」というカテゴリーも、市区町村なのか(その場合、特別区、行政区の扱いはどうするのか)、住所まで細分化するのか(その場合、新宿と西新宿は分けるのか、丁目まで細かく分けるのか)等、レギュレーションを固めなくてはいけません。
まあ普通に考えれば、住みたいまち=地名度(ブランド)みたいなものなので、地方のまちは実力があっても知名度という点で不利ですから、地方のまちの救済なども考えた方が良いのか等、悩みは尽きません。
また、人それぞれに住むところに求めるものが違うのも統一基準化するのが難しい原因です。自然が多いのは田舎、でも田舎は不便、と多くの長所は短所の裏返しにもなるわけで、不便でも静かな場所が好きな高齢者が投票者として多く抽出されれば、地方都市が優位になったりも起こり得ます。
音楽の様に売上ランキングも難しいですし、そもそも、若者はDL、お年寄りに至ってはいまだにカセットテープ買っている人もいますし、単純比較もできないですね。そもそも、昭和と令和の名曲を比較するのもナンセンスなわけで。
真・住みたいまちランキングの結果は…
という事で、真の住みたいまちランキングの実施は、無理、という事でいいですかね。あくまでも参考記録程度の認識で気楽に実施する(つまり、今の感じで各媒体で好き勝手に行う)か、「コスト度外視で住みたいまち」ランキングの様に、高級住宅地というカテゴリーで突き進むかですかね。
まあ、高級住宅地という言葉も、結構主観に満ちた言葉でして、人によっては成城や田園調布の様な一区画が広い低層住宅地こそ伝統的高級住宅だという意見もありますし、六本木や虎ノ門などのタワマンが洗練されたセレブ空間だと主張する向きもありますが、ランキングなんてそもそも主観のぶつかり合いなので、気にしてもキリがないかもしれないですね。あ、高級住宅地といえば、千葉のワンハンドレッドヒルズ(いわゆる、チバリーヒルズ)もありましたね。
みなオジの独断と偏見
みなオジは上京後23区内の色々な所を渡り歩いてきました。学生時代、社会人時代、現在と30年ほど、住み、通学し、遊び、働いてきた中で、みなオジなりの23区像が出来ています。なじみのある区を挙げると、
住んだことがある区→港区、中央区、江東区、豊島区、練馬区、世田谷区、葛飾区
職場がある区→千代田区、港区、中央区、渋谷区、新宿区、品川区
良く遊んだ区→港区、新宿区、渋谷区、豊島区、中央区
となりますが、これまでの東京暮らしの中では港区は、生活の場所、仕事面で頭一つ抜けていると感じますね。(ただし、コストという点が評価ポイントになるのであれば、総合力としては下げざるを得ないかも。)また、仮に住めたとしてもある程度の収入が無いと港区は使いこなしにくいかも知れません。一つ目は、物価が高いという事です。みなオジの一番近くのコーヒー屋がありますが、そこからしてふざけた値段をしています。
ただし、デパートを日常使いで利用する人は、デパートで売っているものが高いとは思っていないはずですし、値段を理由にするのはナンセンスであるという意見もありますよね。
港区のいい所挙げてみた
なんだかんだ言って、港区は、(みなオジを含む)田舎者の憧れでもあり、また実際に住んでみて他の人にもお勧めできる場所です。前述の通り、居住コストも一番高くついているので、「お高くとまっている」「鼻持ちならない」という意見もあり、アンチも多いエリアです。(まあ、実際に金持ちの多くは鼻持ちならない奴が多いかな?)しかし実際に住んでみると、高いコストを考慮しても高い快適さを誇っていると改めて感じます。
都心否定派の意見多くは「住むところにお金をかけるくらいなら、別のモノにお金をかける」というものです。みなオジも以前はそういう意見でしたし、都心に住めない理由をそういう理屈に変換して自分を正統化していた部分もありました。しかし、住宅コストがかかるエリアに住むことは本当にムダでしょうか?個人的には、無駄ではないと思っていますし、実際にメリットしか感じられません。もちろん、都心に住むメリットを全く考えずに漠然と住んでいる人にとっては、実感は薄いですが、無意識に以下に記載したメリットの恩恵を受けているはずです。このメリットを意識する事で、自己の成長はより加速するものとみなオジは信じています。
一方で港区を始めとした都心について誤解されている所も多いので都心エリアに住んで実際に感じたメリットを挙げてみました、下記の様なメリットに魅力を感じるならばぜひ住んでみる事をお勧めします。みんながみんな住めるエリアではない事も理解していますが、みなオジの様な上京組で特に住む地域に縛られない方であれば、住む場所にコストを掛けるとそれを上回るメリットがある事を知って欲しいです。
・高い利便性(交通、通勤、商業施設) ・変な奴がいない ・教育環境(学校、遊び場) ・信頼性が上がる |
利便性が高い
一番のメリットは時間を短縮できることが大きいです。時間は全ての人に平等に与えられますが、それを有効に使えるかどうかは、その人の環境や掛けるお金により変わります。若い時はそれ程感じませんでしたが、アラフォーになると時間の重みが増します…
ちなみに、みなオジが都心に住みたい理由はサラリーマン時代にさかのぼりますが、仕事の通勤ごときに時間を掛ける事がムダに感じていたからです。通勤時間が長ければ事故やトラブルに遭うリスクも高まりますし、ニュースで大雨や台風が近づいたと聞いてもノーストレスです。会社から帰宅後に夕方のニュースで、帰宅困難者が駅でバスやタクシーを待っている光景を見て、「そんなに天気荒れていたの?」と驚くくらいです。
また最近は激減しましたが、会社やプライベートの飲み会後も店が自宅に近ければカロリー消費がてら歩いて帰ることもありましたし、急いで帰りたければタクシーで1,000円ちょいで帰れます。仕事で残業せざるを得なくても終電時間を気にすることも無いですし、終電で寝過ごしてタクシーで引き返すなんてこともありません。空港や新幹線のアクセスもよいので、海外旅行や出張の負担もありません。
この様に時間の効率化を図った結果、みなオジは司法書士資格を得ることができました。一般的に司法書士になるには3000時間の学習時間が必要といわれています。通勤に充てていた時間を1時間短縮できたとすると、休日の学習時間と合わせ3年でその時間を確保することができます。みなオジも働きながら資格を取得できたのも、その1時間の積み重ねが大きかったといえるでしょう。
休日のショッピングもタクシーで10分程度で六本木や銀座に行けますし、家族で遊びに行くときは散歩を兼ねてお金もかけずに、商業施設に行くことができます。都心の休日は本当に人が少ないので、感染リスクも低いですし、人込みが苦手なみなオジにとって快適そのものです。
まとめ
長くなってしまったので、続きは後編に記載したいと思います。都会暮らしの優位性は、むしろこのコロナ禍で高まっています。その辺りも含め、深堀りしていきたいと思います。