人間誰しも、人から良く見られたいという欲求があるかと思います。みなオジもそれは否定しませんし、自分にも承認欲求はあります。
ただ、「能ある鷹は爪を隠す」と言われている様に、あまりひけらかし過ぎるとかえって逆効果になるというお話をしたいと思います。
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会社で何かアピールしたい気持ちは分かるが…
同じ会社に勤めていると同じ年次であれば基本的に給与も近いので生活水準はそれ程変わらないと思います(ただし、実家が金持ちというのは除く)。しかし、株で大儲けしたり、副業で一発当たってしまったりすると、同僚との金銭感覚が変わってしまい、優越感からか口が軽くなり、ついついマウントを取ってしまいたくなるという人もいるでしょう。
例えば以前別トピックで記載した様に、上司よりも100万円高い金無垢ロレックスを身に付けたり、雨の日等タクシー通勤をして会社のエントランス前に乗り付けるという行動をしてしまう人がいました。別に経費精算していなければタクシー通勤を非難されるいわれは無いですし、そういう気持ちなく天然でやってしまう人もいるのですが、会社組織では大抵嫌われたり妬まれます。
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コツコツ貯めたお金で不動産投資を始めて、うまい事軌道に乗ったとしても基本的にそんなことは他人に言わない方が良いでしょう。中には興味を持ってノウハウを聞こうと話しかけてくれる人もいるでしょうが、多くの人は「コイツ、仕事をかまけてそっちにばかり頭行っちゃってるんじゃないか?」とあらぬ噂を立てたり、最悪、足を引っ張ってくる目的で聞いてくる奴もいるでしょう。これに限らず゛男は閾(しきい)を跨げば七人の敵あり“です。むやみに隙を見せるのは有能な男がする行動ではないでしょう。
運よく羨望のまなざしを受けたとしても、それ以上のマイナスが生じるケースもあります。また気を付けなければいけないのは会社組織だけではありません。気心知れた仲間だからいいやと学生時代の友人にポロっと伝えた場合でも、何かにつけてたかられたり、結婚式などに呼ばれればご祝儀に過大な期待を掛けられたりと、余計な出費が掛かってしまう事になりかねないからです。いや、ご祝儀を人の2から3倍出したいんだ、俺は!という人はいいと思いますが、もらう側は「あいつ金持ちだから普通だろ」とあまり感謝されることも無く、むしろ「儲かってる割にはこんな程度かよ!」なんて陰口叩かれる可能性もあったりします。
そんな周囲の目にさらされるくらいなら、ごく限られたコミュニティ以外では、地味なキャラクターを演じて目立たないようにしていた方が有利ではないかと思っています。自分も若い頃は自分を大きく見せたいと、羽振りのいい様に振舞って(いきがって)いた時もありましたが、見栄の為に使う金は自分に跳ね返ってこない事を悟り、アピールする場所を厳選する様になりました(アピールしなくなったとは言っていない)。
例えば、みなオジの場合は港区に住んでいることは隠し切れませんでしたが、「すんごい高いタワマンに住んでるんでしょ?」とか話振られても、「築60年のボロ家でエアコンも無いあばら家に住んでいるんですよ、トホホ…」等と適当に誤魔化してました。なので、飲み会では大目に負担することなく、何なら「すいません、今月はお小遣いが1,000円切っちゃったんで会社の飲み会行けません(泣)」なんて、小芝居うって早々に帰宅したりしていました。
とにかく、日本では一般人(社会人)いる限りは目立ったらダメですね。芸能人ならいざ知らず有名税を払ってもそれ以上の見返りが無ければ、無駄な金持ちアピールなんてやらない方が身のためでしょう。まぁ、社会人では見返りどころかさっき上げた様なデメリットしかないんですけど、経営者などは自分で使えるお金または経費があるので、そのまま当てはまらない場合があります。いわゆる税金で払うくらいなら…というヤツですね。
じゃあ、ずっとお地蔵さんの様にしていれば正解なの?
こんな質問をされそうですので、一応先に答えておくと、男たるもの(ダイバーシティ的にNG?)盛っておかなければいけない場面もあります。
ケース1 資産運用FP
例えばコンサルやアドバイザーの様な職業の人は社会人であってもよそ行きの顔を持って(盛って?)いた方が良いケースがあります。独立していたり社長として活躍しているのであればなおさらです。つまり、自身がある程度の権威付けがされていないと、説得力が生まれませんし、トップに立つものとしての統率力も変わってくるでしょう。
以前FP(ファイナンシャルプランナー)のトピックで話しましたが、資産運用のFPは貯金額も公開制にしたら?という提案をぶち上げたと思いますが、自分の財産を預ける相手がどう見ても自分よりお金持ってなかったら怖くて預けられないよねという理論です(みなオジ、嫌われそう…)。
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勿論、あまりに羽振りがよさそうだったら、余計にピンハネされてるんじゃないかとか、悪徳スキームの指南者や最悪「詐欺師」なんじゃないかと思ってしまうので、そこの塩加減は難しい所ではありますが、いくら理路整然とプレゼンされても肝心の相手の出で立ちがコレでは…ということは往々にあります。実際にお金持ちの気持ちは同じくらいのお金を持っている人にしか分からない、つまり自分事として考えられる人の方が圧倒的に強いと思っているので、少なくとも自分と話や価値観が合うかな?というフィルターとして財産公開制を提案しているのです。
ちなみに司法書士にはそれら(財力)を求めるのはナンセンスですからね。なにせ司法書士は、利殖のプロではなく「権利を擁護し、もつて自由かつ公正な社会の形成に寄与することを使命」(司法書士法第1条)とする公僕の様な存在ですから(と軽く自己防衛)。
ケース2 狙った女性の前
あと、盛っておかなければならないケースは意中の女性の前でしょうか。これは若干ネタですが、男性の財力と寄ってくる女性のレベルは比例関係にあります。もちろん、財力以外の魅力で女性を落とせる猛者もいますが、少なくときっかけの場としては、財力が少ないと出会いの可能性は激減すると言ってもよいでしょう。
金持ちアピールは「鎧」と同じ
ただこれにも注意点があって、実力が伴わなければメッキがすぐにはがされて行きます。むしろ実力以上の金持ちアピールは自分の首を絞める結果となります。みなオジの個人的な見解ですが、金持ちアピールというのはそいつが装備する鎧だと思っていて、相手に対してアピールするために重い鎧を装備するのはその人の自由だと思うのですが、自分の基礎体力(つまり、財力やもっと言うとその人自身の魅力)が備わっていないとしんどいし、体力の消耗も半端ないと思うんです。
なので、実力以上の鎧を着るにしても、自分の実力の少し上のものを選んだ方が良いと思うのです。少し重い鎧を着る事で、不思議と自分の体力も上がりそれに見合った財力が身につくので、少し無理をして(つまりは盛る)負荷をかける事は自己成長の為に、特に若い頃は必要かなと思っています。結局、自分を大きく見せるというのは、こういう自分になりたいという心理の裏返しだと思いますので、自己実現の為にも上手く活用してみてはいかがでしょうか。