お金・仕事 司法書士

想像(妄想)力を鍛えてみよう

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人間は予期しないことが起きると、何をどうしていいか分からなくなります。例えば、宝くじを買っていた人がいざ1億円を当ててしまったら、多くの人は短期間で当選前から持っていた金額よりも減らしてしまい、下手すると人生詰んでしまう人もいるようです。

1億円なんて夢見てんじゃねぇと思われる方もいるかと思いますが、実は結構リアルな数字で、親が都心に持ち家を持っているか上場企業勤めでそれなりに蓄財していれば、それくらいの額が相続として手に入る金額で、誰にでも起こり得るリアルな金額だと思っています。

望外の大金を手にパニックに陥らない為にも、もし明日1億円手に入ったらどのように使うかをケース分けしてシミュレーションしるのも良い頭の体操かと思いテーマにしてみました。

関連過去ブログ:「宝くじ1億円当せんした40代の平社員。それでも会社を辞めないワケ」というIFストーリを読んでは→コチラ

ケース① 20代の場合

1億円を手に入れた時にまだ20代であれば、そのお金で自分に投資して下さい。浪費すると1億円は意外とあっという間になくなります。

また、若くして大金を手に入れると、ついつい、周囲にそのことを漏らしてしまい、徐々に金の使い方が荒くなって後戻りできなくなる可能性もあります。若い分、金銭感覚のズレの修正が難しくなりますし、その後の人生に与えるインパクトも大きくなっていきますので、辛いかもしれませんが1億円の存在は墓場まで持って行くくらいの気持ちでいた方が良いでしょう。また、妻や親に言っても無用な争いが起きますので可能な限り伏せておきましょう。

お金は使い方によっては人を成長させるチャンスを与えてくれるモノですが、人を堕落させる麻薬的な性質もあります。恐ろしいことに、浪費や贅沢はエスカレートしていきますので、自分が死ぬ前におそらく尽きてしまいます(つまり逃げ切れない)。

1億程度の金を得て「さぁ、じっくりと時間を掛けて勉強しよう」と考えるのは、(少なくとも若い内は)思い留まって欲しいものです。つまり自己研鑽に充てる期間がお金によって確保できるようになったとしても、これまでのペースを崩さず生活をすることが大切です。ある程度の負荷を掛けながら自己研鑽に充てるのが良いと考えます

大金が入った事によって心のゆとりができ、自己研鑽に身が入らなくなっては元も子もありません。司法書士や弁護士の様な難関資格を取得しようと会社を辞めて専業受験生を選択すると、悪い意味で追い詰められている感が薄れ、結果的に長期の時間を浪費する事になってしまいます。

最悪資格を取れないまま資産を浪費した結果、ブランク期間のある30~40代が作られることになり、その後の再就職に苦戦し、一発逆転を掛けて起業して目減りした資産を更に減らすという負のスパイラルに陥ってしまう可能性があるからです。

自己投資に時間と興味(エネルギー)を向ける事で浪費を防ぐ事にもつながり、結果として充実した人生も手に入れる事ができ、金銭面でも元手以上に資産を増やせる可能性が高まるのです。

目標・目的の有る転職は「逃げ」ではない!

もちろん、人によってはブラック企業に所属していて、毎日疲弊して自己研鑽に充てる時間を確保できないという状況もあるでしょう。そういう場合は転職をする等、落ち着ける環境をまずは整えましょう。

理由はどうあれ当座の生活費には困らなくなった訳ですから、焦って職探しする事なく、応募企業のをじっくりと見極める事が可能になります。給与面の水準を落とせば、ハードワークを強いられない仕事の選択の幅も広がっていくはずです。逃げ癖が付くとか「石の上にも3年」というのは、ことブラック企業においては当てはまりません。「タイムイズマネー」の精神でさっさと避難をしていきましょう。

ケース② リタイア世代

いわゆる、逃げ切り世代ですね。残りの人生もある程度先が見えてくる頃ですので、自己投資を含む投資に費やす必要は無いですが、豊かな老後を送る為、若い時に苦労を掛けた配偶者と一緒に旅行に行ったり、孫の習い事等に一口出資するのもいいでしょう。

注意すべきことは一点、若い頃に夢見たオシャレなカフェやこだわりの蕎麦屋を開業しようとは思わないでください。初期投資の掛かるビジネスは1億円等あっという間に吹っ飛ばしてしまいます。リスクを冒すことで、これまでコツコツ貯めてきた貯蓄や定年退職金などにも手を付けてしまう可能性があります。

まさに冒頭で言った、宝くじを当てた不幸な人にならない事です。夢を追いかけるのはどの年齢でも大切だとは思いますが、お金を掛けずとも夢を追いかける事は可能なはずです。望外に手に入った大金を目の前に自身の金銭感覚を狂わせないようにしましょう。

ローン返済は慎重に

この世代になると若い頃に購入した住宅のローン残債がかなり減ってきている筈ですので、手に入れた1億円で一括返済してスッキリしたくなるかも知れませんが、そこは熟考が必要です。基本的に金利の高いローンでなければ、これまでの月々の返済を続けていけばいいでしょう。不幸にも早逝する事があっても、団信で一括返済されますので、急いで返済する必要もありません。

今住んでいる家が、子供も独立して部屋を余らしている状況であれば、夫婦2人で暮らせる程度の広さのマンションに買い替えという選択もありますので、そういう場合はまず現居の住宅ローンを一括返済して、新たな住宅を購入するというのもアリでしょう。手元資金が豊富なので売り急ぐあまり足元を見られることも無く、ゆとりある購入計画が立てられるでしょう。

現居をいつ買ったかにもよりますが、東京近辺で10~20年位前に購入したのであれば、おそらく売却後の手残りも相当額あるでしょうから、新居の候補としては都心の駅近物件など利便性の高いマンションを中心に、購入の選択肢も広がるでしょう。

ケース③ 子育て世代

キャリアの中で自分のポジションに満足し、かつスキルも十分備わっているという満足感の高い生活を送れているのなら、自分の投資よりも子供の教育を優先して投資していくのが良いでしょう。ここで言う教育とは習い事や学習塾に行かせるだけでなく、学校から近い場所に居所を構えるという事も含みます。

子供に教育を施すことで、親に直接的な利益は無いですし、出世払いで恩返ししてもらおうと考える親も無いと思いますが、教育を与えない事で返って将来的に無駄な出費を行う可能性があるという意味も(少しは)あるという事です。

多くの人は目先の出費に腰が引けて、子供が高校に入ってから塾に行かせればよいとか、子供の内から受験勉強をさせるなんて可哀そう等と上辺の理由を盾に子供の教育費を先延ばしにする親が多いですが、みなオジから言わせると、早めに英才教育を施すことで、後から手の掛からない子供になってくれ、トータルの出費は減ると思っています。もちろん結果論的な話なので、お金をかけても(学費「だけ」高い私立に通い)無駄に終わることもありますが、基本的に子供は時間とお金を掛ければ比例して学力が上がり、結果、将来親の脛をかじられる可能性が減ります。

子どもを育てる事はどのブランド品を持つよりも贅沢だと思いますので、子供を持つと覚悟した以上は、それに関わるリスクもできる限り排除すべきと考えます。子育てを「リスク・損得で語るな」という意見も理解していますが、少なくとも望外の金銭が入ったのなら、そういう所に費やすのが家族全体の幸せの最大公約数というものではないかとも思うのです。

逆に言うと、努力した訳でもないのに大金を自分の事だけに費やそうと色気を出す利己主義(業の深さとも言う)こそ、人生の転落に導く要因とも思います。

ケース④ 既に資産を多く持っている人

ここでは、年齢や家族構成的な属性ではなく、余裕資産を既に所有している人のケースを記載します。そもそも、みなオジが講釈を垂れるまでも無く、これらの人は資産の増やし方も知っていますし、それなりの知識と成功スキームを持っている人でもあるので、ケース①とは異なり、若くても自分に対する投資は不要(もしくは優先順位は下がりる)です。

④のケースの人は、これまで自分が取り組んできた利殖手法を加速させていくのが良いでしょう。加速というと、これまで行ってこなかった新たな投資に手を出したくなりますが、これまでの手法が自分にマッチして現在の地位を築いてきた訳ですから、基本的には現状維持を行うのが良いでしょう。例えば個人事業として不動産投資をしていたのなら、それを法人化して回していく等です。また、株式のデイトレードで運用していた人は、長期保有でキャピタルゲイン重視からインカムゲインにウェイトを移して、リスクをコントロールするという方法も良いと思います。手元資本がさらに増えたことで、危険を冒す必要も基本ありません。

ある程度保有資産が突き抜けてくると、運用の利益のみで生活を維持できるようになる目途も付くと思いますが、ケース①でいった様に、これまでのペースを崩さないという意味では、急にFIREに舵を切らず、現在サラリーマンであるならば「緩リーマンモード」にシフトチェンジするくらいで良いのではと思います。

みなオジは司法書士資格を持っていたので、会社はスパッと辞めて、自分のやりがいを優先しつつ、投資の収益を補完する範囲で(自分の意思で仕事を取捨選択できる)司法書士業を選択しました、その様な保険が無い場合は会社で仕事の負荷を下げるという働き方を検討した方が良いのではと思います。

働き盛りの年代の人には、「緩い働き方」=「手を抜く」という感じがして受け入れられないと感じてしまう人がいて、給料泥棒みたいな働き方をする位なら潔く辞めようという真面目な人も見受けられますが、下記の様な会社の制度を活用する事で、その様な心理を起こしにくくすることが可能になってきました(多様性尊重の時代、有難いですね)。

関連過去ブログ:サイドFIRE その功罪を語るは→コチラ

「緩リーマン」を実現する為に知っておきたい会社制度

週休3日制を選択する

例えば最近では、週休3日制(場合によっては週休4日)を取り入れる会社があり、給与と出世スピードはその分減ることが多いですが、時間的余裕を得る事ができるのです。

総合職社員→地域限定職に職制変更する

また、「地域限定社員」や「無期契約社員」という呼称で、総合職社員に類する職制が選択できる会社があります。地域限定社員は地方への転勤が無いという以外は総合職社員と同じ仕事をあてがわれ、直接雇用/無期雇用という身分の安定感は引き続き維持する事が可能です。

もちろん正社員よりも制約がある職制なので、会社での地位は部長以上を目指せなくなるかもしれませんが、精神的プレッシャーや時間的拘束は格段に少なくなります。大病から復帰した方や家族の介護をしなければならない人が選択するケースが多いですが、そういう理由が無くとも子供との触れ合う時間を増やしたいとか、今回のテマッタリーマの様に金銭的自由を既に手に入れたので、仕事に対する優先度を下げる事ができたという人も活用できる職制と言えるでしょう。(もちろん、「1億円ゲットしたんで、地域限定社員でマッタリします」と馬鹿正直に言う必要はありませんよ!)

副業許可を得る

会社によっては、多様な働き方の一環として、会社に届出もしくは許可を得る事で副業を認めるという制度が増えてきました。副業を認める条件として給与を下げる等の調整が入ることもありますが、その様な調整がある事でむしろ割り切って、会社以外に割り振るプライベート時間に没頭する事ができるでしょう。

サラリーマンとしてFIREにあこがれる気持ちは分かりますが、これまでサラリーマンしか知らない人間が資金的余裕ができたからと言って会社組織から出るというのは、色々な悪影響(社会的信用度の低下、生活リズムの乱れ、人間関係の希薄化など)が出てきます。

さいごに

お金が無いことは確かに不幸ですが、お金だけあっても豊かな生活は確約されません(かなり真理)。

記載の中で敢えて「1億円ごとき」と言ったのは、一時的に1億円を得ても、それが手元から無くなれば、喪失感だけが残ることを暗に伝えたかったからです。

何にも寄与せず消えゆく金は、まさに「死に金」というべきもので、そんなものは最初から無かった方が良く、そういう意味で形に残らない消費(浪費?)をするよりは、資産形成など利益を生み出す原資として活用したり、更に言えば資産形成の判断ができる様な経済感覚やマネーリテラシーを付けるための自己研鑽にそのお金を当てるべきだと、個人的には思う訳です。

ある程度のお金を支配するにはそれなりの知識と胆力が必要で、実力(「その金銭を稼ぐ能力」と言っても良いでしょう)以上のお金を持ってしまうと、浮足立ってしまい、逆にお金に支配されるという結果に陥ります。

資産家の高齢者は相続が争族にならないように、相続対策(遺言を作っておく)などをしっかりされる方もいらっしゃいます。もちろん、それも重要な事ですが、実はそれだけでは不十分で、子供たちにその資産を使いこなすだけの情報も伝える事が親の責務なのだと思っています。

職業柄、相続の現場を多く見聞きした経験から、相続税制を含むマネーリテラシーが無い相続人が身の丈を超えた財産を手にしたことで、逆に身を持ち崩すリスクがあるという事を伝えておきたいと思い、最後に付け加えようと思ったのですが、親が良かれと思って残した自身の財産で子供たちが人生を狂わされてしまうという事は結構切ない事です。

とはいえ、親が自分の子供たちにお金の話をするのは、仲の良い家庭でもなかなかハードルが高いとも言えます。そういう時ほど司法書士等外部の専門家を交えて事前に準備しておく事をお勧めします。家族間では言いにくいことを、第三者的に参加する事で、円滑に話を勧める事ができるでしょう。

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港区オジさん(みなオジ)です。
長い極貧オジさん生活を経て、いつの間にか小金持ちのアーリーリタイアオジさんにクラスチェンジしました!
投資家と司法書士の肩書を有する一方、妻の尻に敷かれるちょい駄目オジさんの異名も持つ。