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港区グルメ⑥~汐留の空中庭園「Fish Bank Tokyo」

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高層からの景色が
食事に花を添える

汐留の高層ビルから眺めて食す、創作フレンチ

みなオジは食通でも何でもない、平均的な「港区おじさん」なので、知り合いを食事に誘うときは非常に悩みます。今回(と言っても去年のことですが…)はお客さんをランチに誘う必要があり、どこにしようか…と思案している所にみな嫁から「汐留シティセンター」内で使える商品券を渡されたので、そこからの絞り込みは簡単でした。

自分や家族で食べるなら基本的にどこでも良いと適当に決めてしまいますが、人を誘うからには何かしらの決め手が必要です。その点「汐留シティセンター」は地上43階からの景色(浜離宮(庭園)が眼下に広がっている)が素晴らしいので、仮に食事の味で微妙でも最低限の体裁は繕えるだろうというみなオジの浅はかな考えで、41Fにある「Fish Bank Tokyo」に行きました。

汐留シティセンターとは?

汐留シティセンター外観

まず場所のおさらいですが、フィッシュバンクトーキョーが入っているビルは「汐留シティセンター」です。もともと汐留は再開発地域で比較的新しいビルとなります(とはいえ、竣工は2003年でもう少しで20年を迎えます)。三井不動産が手掛けたオフィスビルですが、アメリカの建築家を招聘してデザインされた建物らしく、エメラルドグリーンの鏡面ガラスがひと際目立つ作りとなっています。

汐留地区に建設された巨大複合都市は汐留シオサイトと総称されていますが、日本テレビタワー(196m、32階建て)や汐留メディアタワー(172m、34階建て)などを抑えてこの界隈で一番目立つ建物(高さ的にも215m、43階建て)ではないかと個人的には思います。

汐留エリアはそもそも地上で分断されていて新橋駅から延びる地下通路と地上2階のペデストリアンデッキで繋がっているという「立体複雑構造」なので、初めての来訪者には分かりにくいようですね。また、付近にはコンラッド、ロイヤルパークホテル、ヴィラフォンテーヌ、パークホテル東京といったホテルも多いので、道を歩いていると良く外国人観光客から道を尋ねられます。

さて、話を「汐留シティセンター」に戻します。先程の複雑なアクセス事情もあり、ビル名を言っても中々ピンとくる人はいませんが、ビジネスマンであれば、「ANAが入っているビル」と言うとピンとくる人が多いです。

前出の電通ビルや日本テレビタワーは言うまでもありませんが、汐留メディアタワーには共同通信、東京汐留ビルディングはソフトバンクグループ(昨年、同じ港区の竹芝に移転しましたが)というと位置関係を分かってもらえる点も「汐留あるある」ではないかと思います。

距離感はあるものの、さえぎる建物が無く、
東京タワーもとても良く見えます。

港区内で高層からの景色が楽しめるレストランというと、有名所だと六本木・麻布(リッツ・カールトン東京)、虎ノ門(虎ノ門ヒルズ、愛宕グリーンヒルズ)、赤坂(インターコンチネンタルホテル東京)にある店の名が挙がりますが、個人的には汐留シティセンターを始め、海沿いに位置する汐留の高層ビル群から望む景色は港区内陸部の景色とは一線を画すものだと思います。

肉・魚ともに付くコースに
ドリンクを付けても4,000円程度

みなオジは従前より花より団子派を標榜していますが、この景色を見てしまうと「団子も景色あってのモノだ」と認めざるを得ません。やはり、ビルの密度が内陸部と違うからか圧迫感なく景色を楽しめるというのは、このエリアならではの特典だと思います。また、方角を変えれば、海側の景色も楽しむことができます。

肝心の食事ですが、店名の通りシーフードが評判という事もあり、鮮魚料理が付く「平日限定のコース」をオーダーしました。オフィスビルの上にあるレストランという事もあり、ランチであればサラリーマンでも気軽に楽しめる金額設定です。かと言って、前菜からスタートしてどの料理もランクを落とす事なく、コスパに優れた内容でした。

オフィスイメージの強いエリアですが、お勧めです!

フィッシュバンクトーキョーだけでなく、汐留エリアの高層オフィスビル内のお店はどれもお勧めです。ビルや店(の方角)によって景色も変わりますし、時間帯によって景色の表情が刻々と変わっていきますので、訪れるたびに新たな発見がある事でしょう。また、ランチだけでなくディナー(合コンやデート等)での利用もお勧めです。

汐留といえば電通?

汐留といえばこの前国内デベロッパー(ヒューリック)に売却が決まった電通本社ビル(213m、48階建て)も忘れてはいけません。みなオジも昔は仕事で良く訪れていますが、最近では専らプライベートでカレッタ汐留内で食事やミュージカルシアター利用で訪れる場所になっています。

この辺りは土日でも休日出勤の電通マンが結構ウロウロしていた(遊びの用事ではないと思います)のですが、ここ最近は社員の過労自殺問題やコロナショックで随分静かになりました。今回の自社ビル売却も表面的に見ればネガティブなニュースに映りますが、テナントで入ろうが所有しようがオフィスの機能は何ら変わりません。当然、作業効率にも何ら影響は無く、メンツにこだわって自社ビルに拘るよりよっぽど良いのではと思います。

譲渡益は890億とのことで、電通的には良いディールだと思いますが、オフィスは賃貸で引き続き電通が使用するとの事で年間の賃料が気になる所です。

ただし電通は、以前、みなオジブログでも取り上げた様に、昨年度から社員の個人事業主化を推し進めてきてきたので、やっと点と点が繋がったというか、かなり前から綿密に自社ビル売却と社員数の減少策とセットで検討していたんだなと「計画性の高さ」を感じました。

関連ブログ 働き方考察(後編)~副業と共存できる会社のありようとは~は→コチラ

余談ですが、同じ汐留の例でいうと、お隣にパナソニックの入った「パナソニック東京汐留ビル」がありますが、実はこのビルも今回の電通の様に、2013年に自社ビルを売却して引き続き賃貸で使用しているので電通もこの売却で財務体質が改善するのでは?と思っています。

余談です

つい先日の話ですが、電通本社ビルの敷地内のカレッタ汐留に本屋が入っていまして、以前は電通のお膝元という場所柄、「宣伝会議」という広告マン向けの雑誌だったり、マーケティングやSP、クリエーティブ系の本が充実していたのですが、最近その本屋に置かれている本の系統が明らかに変わってきたのが印象的でした。具体的には、一番目立つ場所に平済みされて積んである本は、副業や独立開業に関する本ばかりでした。流れといえば流れなのかもしれませんが、今後は起業系のノウハウ本が隆盛を極めそうですね。ほとんどの本が再現性の無さそうな駄本に映りましたが、どれだけ元電通マンのバイブルになる事やら…

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港区オジさん(みなオジ)です。
長い極貧オジさん生活を経て、いつの間にか小金持ちのアーリーリタイアオジさんにクラスチェンジしました!
投資家と司法書士の肩書を有する一方、妻の尻に敷かれるちょい駄目オジさんの異名も持つ。